クリニック・サロン・病院に効果的な広告とは?広告費による資金繰り悪化の改善方法も解説

2024.02.02

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病院やクリニックが新規開業や新たに出店した際には、集患のための広告が欠かせません。とはいえ、広告は形態や費用もさまざまで、期待通りの効果が出る場合もあれば、そうではないケースもあります。

本記では、病院やクリニックに効果的な広告や、その相場感などを紹介するとともに、先行投資が必要な広告費を抑えたり、資金繰りやキャッシュフローの悪化を改善したりする方法を解説します

 

目次


クリニック・サロン・病院に効果的な集客とは
■大前提として、医療広告ガイドラインは理解しておく
■Webサイトは患者の方が最もクリニック・サロン・病院選びに活用する
■ポータルサイトもクリニック・サロン・病院選びによく活用される
■SNSへの投稿は医療広告ガイドラインに注意
■リスティング広告は検索キーワードに応じた広告を出せる
■ダイレクトメール・チラシ・ポスティングなどは地域の集患に強い
■看板・交通・車内広告も地域の集患に強いが、費用は高額になりがち
■情報誌やフリーペーパーへの広告出稿は地域住民との相性がよい
■Googleビジネスプロフィールは近隣に住む患者の方の問い合わせを増加できる可能性も
いずれの手法も先行投資が必須な点に注意
先行投資による支出を抑えたいなら、分割払いを活用するのも賢い選択
■「AD YELL」を活用すればクリニックの広告費を4分割できる
まとめ

 

クリニック・サロン・病院に効果的な集客とは

クリニックやサロン、病院に効果的な集客方法(集患施策)には、Webサイトの設置やポータルサイトへの登録が挙げられます。総合医療情報サイトの「ドクターズ・ファイル」が実施した「患者のクリニック選びに関する調査」によれば、クリニック・サロン・病院を選ぶ際に活用した情報源として、以下の結果が出ています。

  • クリニック・サロン・病院のWebサイト(77.6%)
  • クリニック・サロン・病院のポータルサイト(63.4%)
  • 友人・知人からのクチコミ(23.7%)
  • SNS(6.8%)
  • 路上・電柱の看板広告(5.7%)
  • 情報誌・フリーペーパー(5.0%)
  • 駅・バスなどの交通広告(3.7%)
  • 新聞・折込チラシ(3.6%)
  • テレビ・ラジオ(2.2%)
  • その他( 1.9%)

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記の調査から、Webサイトの開設やポータルサイトへの登録は、有効な集客手段と考えられます。また、看板広告・交通広告・情報誌(フリーペーパー)などの広告手法も、ある程度の効果があると想定できるでしょう。

以下の項目で、患者の方のクリニック・サロン・病院選びの情報源として、順位が高いものを中心に、手法や予算感などを解説していきます。

 

■大前提として、医療広告ガイドラインは理解しておく

各広告方法の解説の前に、大前提として、医療広告ガイドラインを理解しておくことが大切です。医療広告ガイドラインは、厚生労働省が公開している医業若しくは歯科医業または病院若しくは診療所に関する広告に関する指針」を指し、医療機関における広告規制の方針が記載されています。

広告を出稿したり、Webサイトに記載する内容を考えたりする際は、必ず医療広告ガイドラインを遵守するようにしましょう。ガイドラインに違反してしまうと、是正命令や罰則があるのみならず、病院やクリニックの信用も落とすことになりかねません。

 

■Webサイトは患者の方が最もクリニック・サロン・病院選びに活用する

記の調査結果でも示したとおり、Webサイトはクリニック・サロン・病院選びの重要なポイントといわれています。

特に、想定する患者の方が若い世代の場合は、ネットで検索してから来院するケースも多いため、ターゲットが壮年以下ならWebサイトに力を入れるのは有効な広告手段だといえそうです

ただし、単純にWebサイトを作成しても、患者の方が検索して見つけられなければ、来院までつなげることはできません。患者の方がWebサイトにたどり着くには、例えば、「美容 クリニック」などで検索したときに、検索結果の位に表示されるのが重要だといえるでしょう。

位表示されるには、WebサイトのSEO対策が必須です。当然、SEO関連の知識が必要になるため、コンサルティングやコンテンツ制作を外部に委託することになります。自身でできないわけではありませんが、クリニック・サロン・病院は競争が激しい業種のため、Webサイトで集客をするならば、外部への委託はほぼ必須だといえるでしょう。

Webサイトの制作費用の相場は、一般的なクリニックのページならば30〜200万円程度です。

SEO対策は、どのような施策をどの程度行うかによって変化はあるものの、総合的なSEOコンサルティングなら月額10〜50万円程度かかります。

SEO対策を行うか否かの指標は複数ありますが、代表的な項目としては次のものが挙げられます。

①SEO対策をするための費用を支払ったとしても利益が見込めるか

②半年〜1年間など長期的に対策を続けられるか

③提供しているサービスがSEOに適しているか

まず①について、例えば「◯◯ クリニック」といったキーワードの検索ボリュームが月にどの程度あるのか、記を執筆した場合に見込める流入はどの程度で、そのうち何%程度が受注に至るのか、受注単価はいくらか などをシミュレーションしていくと、SEO記事に投資できる金額や想定成果を割り出すことができます。SEO対策をするための費用を支払ったとしても利益が見込めるならば、積極的にSEO対策の施策を検討する価値があるといえるでしょう。

次に②の「半年〜1年間など長期的に対策を続けられるか」ですが、SEOの効果を得られるまでには一定の期間を要することから、短期で成果を出すためにSEO対策をすることはおすすめできません。コンテンツを積みげて検索上位に表示されるまでには、評価されるまでにも半年〜1年間程度の期間を要するため、長期的に継続しなければいけないケースがほとんどです。

SEO対策は効果が出るのは遅いものの、後述するようにコンテンツを資産化できれば大きなメリットが得られます。よって、長期的な観点で集患したい場合にはSEO対策を行うと判断してもよいでしょう。

最後に、提供しているサービスがSEOに適しているかも、注意深くみる必要があるでしょう。SEO対策を行いたい領域が市場になく、ユーザーが検索しないのであれば、Webサイトが位表示されていてもアクセスや問い合わせにもつながらないと考えられます。

一方で、すでに市場が存在している場合はSEO対策を検討することをおすすめします。市場が大きいほど競合も数多く存在します。何の対策も打たなければ、Webサイトによる集患も難しくなってしまいます。例えば、クリニックであれば「市場がある」と言えますから、検討価値はあると判断してよさそうです。

また、SEO対策にはWebサイト内のコンテンツやブログなどを充実させることも大切です。コンテンツ制作を委託する場合は、記単位だと1記事数千円〜数万円程度の費用が発生します

ブログやコラムなどの記コンテンツは、ユーザーに役立つ情報(問い合わせや予約につながるような内容も含め)を継続的に制作することが求められます。所属医師や職員がコンテンツ制作を行う場合、業務外のコストが発生することになるため、記SEO対策も含めて外部パートナーへの依頼を検討してみてもよいでしょう。

仮に、記単価が5万円かかったとしても、1件の成約で10万円の売が見込めるのであれば、それだけで採算がとれる計算です。制作したコンテンツはWebサイトに残り続けるため、資産として活かすことができるケースもあります。

 

■ポータルサイトもクリニック・サロン・病院選びによく活用される

患者の方がクリニック・サロン・病院選びの際に多く活用するクリニック・サロン・病院系のポータルサイトに登録するのも、よい広告方法だといえるでしょう。

上記のクリニック・サロン・病院のポータルサイトには「ドクターズ・ファイル」「EPARK」「WOMEN’S PARK(ウィメンズパーク)」「マイクリニック」などがあります

例えば、冒頭でも紹介した「ドクターズ・ファイル」は、月額3万円〜で「ドクターズ・ファイル」への登録、「ドクターズ・ファイル」と連動してWeb予約・受付管理ができる機能やWebサイト制作サービス、求人サービスなどが活用可能です。

ポータルサイトのなかには無料で活用できるサービスもあるため、まずは無料サービスに登録して使用感を探ってみてもよいでしょう。

 

■SNSへの投稿は医療広告ガイドラインに注意

SNSを活用した集患も、今やポピュラーな手法だといえるでしょう。SNSにはFacebook・X(元Twitter)・LINE・Instagram・You Tubeなどさまざまなサービスがあるので、以下にメインのターゲット層や概要をまとめました。

SNSでの投稿は基本的に無料ですが、フォロワーの増加や認知度を高め、集患につなげるためには、知識やテクニック、そして時間が必要です。また医療広告ガイドラインを遵守しながら運営しなければならないため、不適切な投稿をしていないかの判断もしっかりと行わなければいけません。

SNSで広告を出稿する際の料金は、SNSや投稿内容によって大きく異なります。また課金方法も、CPM(表示回数)・CPC(クリック数)・CPI(インストール数)・CPV(一定時間の再生やリアクション)など、さまざまです。1日数百円〜など低予算で出稿できるのはメリットですが、予算が少ないと効果が得られにくい場合があります。本格的に出稿する場合は、月数万円〜の予算が必要でしょう。

 

■リスティング広告は検索キーワードに応じた広告を出せる

リスティング広告とは、GoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジンで特定のキーワードを検索したときに表示されるテキスト広告のこと。例えば、Googleで「AGA クリニック」と検索した際の検索結果画面で、位に出る「スポンサー」と記載されたページはリスティング広告で、検索結果の見えやすい位置に配置されています。

記のとおり、検索キーワードに応じた広告を出せる点がリスティング広告の強みです。上位に表示されて患者の方の目にとまりやすくなると、Webサイトから問い合わせや予約につながる可能性が高まります。

リスティング広告のキーワード選定は、〇〇を治療したい、◯◯で困っているなど、クリニックに相談したいことがある、悩みごとがあるなど問題を解決したいユーザーが検索すると予想されるキーワードにするのが大切です

キーワードの選定方法は、まず軸となるキーワードを設定して、その後、サブキーワードを出していきます。洗い出したサブキーワードはニーズなどで分類して、軸のキーワードとかけあわせる手法が一般的です。

例えば、「AGA」を軸のキーワードに設定する場合は、「AGA クリニック」「AGA 治療」「AGA 副作用」などが考えられます。

リスティング広告は、ユーザーが広告をクリックするごとに費用が発生するクリック課金制となっています。クリックあたりの金額は、入札額によって変わり、商品・サービス・ジャンルなどで必要な入札額が変わります。

広告の表示や掲載順位は、対象キーワードに対して複数の企業が入札をするオークション制によって決まります。オークションでは、クリック単価以外にも、広告ランクなども重要といわれています。

各費用の相場は、一般的に月に20〜50万円程度になるといわれていますが、リスティング広告を出稿したいキーワードによってはそれ以の場合も。一方で、低価格で広告を出稿できるケースもあります。

リスティング広告の効果的な運用をするためにはSEO対策と同じく専門的な知識が必要なため、広告運用は代理店に依頼することも検討するとよいでしょう。

 

■ダイレクトメール・チラシ・ポスティングなどは地域の集患に強い

ダイレクトメール・チラシ・ポスティングから病院を選ぶ人も、少なからず存在しています。

ダイレクトメールは季節柄に応じた予防情報や案内などをメールによって行う集患方法です。メールで行うため、WebサイトやSNSなどへの導線つくりやすい点はメリットだといえるでしょう。一般的な予算感は、1通100円程度からとなっています。

チラシやポスティングはエリアを限定できるため、地域の集患に強い広告です。新規開業に集患したい場合や、インターネットなどを利用しない世代の潜在顧客にもリーチできる強みがあります。料金は1件あたり数円程度からが相場です。

 

■看板・交通・車内広告も地域の集患に強いが、費用は高額になりがち

や電柱の看板広告や、バスやタクシー、電車などの交通・車内広告も集患方法として挙げられます。

や電柱の看板広告は、クリニック・サロン・病院から徒歩圏内の患者の方の集患を狙えます。料金や掲載期間などは地域によって異なります。

バスやタクシー、電車などの交通・車内広告はクリニック・サロン・病院から近かったり、ターゲットとなる患者の方が多く利用する地域に出稿するとよいでしょう。こちらも料金はさまざまですが、例えば、「TOKYO METRO MEDIA GUIDE 2023」によれば、東京メトロ丸ノ内線系に吊り広告を出稿する場合の金額は、1週間で330万円です(納品枚数5,100枚・丸の内線・日比谷線・有楽町線・半蔵門線・副都心線掲出の場合・2024年1月現在)。

これまで解説した広告と比較すると、1回あたりの掲載料は高額になりがちですが、車内に医療系の広告をよく目にする点を鑑みると、集患や認知度の昇などに一定の効果があると見てよさそうです。

 

■情報誌やフリーペーパーへの広告出稿は地域住民との相性がよい

交通機関や地域で発行している情報誌・フリーペーパーへの広告出稿も、集患方法のひとつです。

これらの媒体は限定されたエリアで販売・配布されるため地域住民からの認知度が高く、クリニック・サロン・病院の名前やどのような医療サービスを行っているのかを知ってもらうことに向いています

ただし、チラシ・ポスティングや車内広告などと同じく年代・性別といったターゲットを絞り込むことは難しいため、リスティング広告やSNS広告に比べて対象者へのリーチ効率は劣る可能性があります。

広告の掲載料は媒体によってさまざまですが、一般的に約10〜200万円程度といわれています。

 

■Googleビジネスプロフィールは近隣に住む患者の方の問い合わせを増加できる可能性も

Googleビジネスプロフィール(旧称: Google マイビジネスは、無料でクリニック・サロン・病院などの情報を公開できるサービスです。Google Mapsに営業時間や電話番号、住所などを表示できるため、近隣に住む患者の方の問い合わせの増加が見込めるでしょう

ユーザーが口コミを投稿できる欄が設けられているので、星の多い評価が増えていけば、信頼感の醸成が見込めるでしょう。とはいえ、悪戯や悪意のある口コミが書かれてしまうこともあり、また基本的に口コミは削除できないため注意が必要です。

 

いずれの手法も先行投資が必須な点に注意

クリニック・サロン・病院が広告を活用して集患するには、基本的に先行投資が必要です。例えば、吊り広告を出した場合、患者の方が広告を見て問い合わせや予約をして、実際の診察や診療などにつながってはじめて投資対効果をみることができます。

広告を出稿してからどの程度の期間で効果が出るかは、広告の種類や内容、打ち出し方によって大きく異なるため一概にはいえませんが、いずれの場合も「すぐに」売上につながるというわけにはいきません。

この先行投資は、資金繰り・キャッシュフローを悪化させがちです。例えば、多額の広告費をかけて宣伝しても、売上という成果が出るのが数カ月後となると、次の広告を出稿したり、設備投資に資金を回したりすることが難しくなってしまうケースも考えられます。資金繰り・キャッシュフローが悪化する可能性がある点は、広告出稿のデメリットといってもよいでしょう。

また、事業の更なる成長のため広告投資を強化したり、新たなクリニックを出店する際、既存店舗の集客継続と重なり一時的に事業全体の運転資金が重たくなったりする場合でも、同に先行投資となる資金確保が必要です。以下の項目で、キャッシュフローの悪化を防いだり、改善したりするための方法を解説します

 

先行投資による支出を抑えたいなら、分割払いを活用するのも賢い選択

述したとおり、広告は基本的に先行投資であり、成果が出るまで一定の期間が必要です。この効果が出るまでの資金繰りやキャッシュフローの悪化を改善したり、事業の成長や拡大を狙ったりする際の一的な広告費の増大に対応するためには、融資などの資金調以外にも、分割払い(後払い)も効果的です

以下の項目で、弊社の「AD YELL(アドエール)」というサービスを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

■「AD YELL」を活用すればクリニックの広告費を4分割できる

「AD YELL」は、広告費を4分割・後払いにできるサービスです。一般的な広告の支払いサイクルは、広告出稿した翌月の一括払いですが、分割して支払うことでさらなる広告の出稿を可能にしたり、キャッシュフローの圧迫を解消できたりすることにつながります。

例えば、リスティング広告で100万円の広告費を活用した場合、「AD YELL」を活用すれば、通常は翌月100万円の支払いが生じるところを、月々27.75万円に抑えることが可能です。サービス手数料は、広告費100に対して3.0(税込)で、100万円なら3万円になります。

一般的な資金調手段と比較し、素早く・簡単に資金確保できる点も「AD YELL」の利点です。面談の必要は原則なく*、審査はオンラインで完結します。最短で3営業日に審査通知がされるため、一般的に通常数カ月程度かかる銀行融資よりスピーディーに資金が確保できる点は強みだといえるでしょう。

また、「AD YELL」は「立替」となるため、借入枠へ影響しません。例えば、広告費は「AD YELL」で分割して支払いを抑え、設備投資や新店舗の開業資金などに融資枠を利用するなど、使途を分けた効率的な資金活用が可能になります。

*審査内容によっては面談をお願いすることもございます

 

まとめ

本記では、病院やクリニックに効果的な広告や相場感などを紹介するなど紹介し、ご自身のクリニックに適した広告手法を見つけていただいたり、広告費による資金繰りやキャッシュフローの悪化を改善したりする方法を解説しました。

今回紹介した弊社の「AD YELL」は、広告費の支払いを後払いにすることで、より大きな予算で広告を出稿したり、運転資金やキャッシュフローを改善したりと、さまざまな活用方法があります

弊社では、「AD YELL」の具体的な活用事例の紹介や、無料相談も行っています。下記の実際の事例記事も含めて、ぜひお役立てください。

 

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