ネットショップの開業資金に必要な資金とは?広告費や仕入費の調達方法や、キャッシュフローの改善方法も解説

2024.02.05

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ネットショップの開業には、立ちげ・運営・商品準備など、さまざまな局面で資金が必要です。では具体的に、どのような費用がどの程度発生するのでしょうか。

本記では、ネットショップの開業資金や開業後の運営にかかる資金の説明とともに、先行投資となる広告費や仕入費などの調達方法や、分割払い・後払いによる資金繰り、キャッシュフローの改善策を解説します

 

目次

ネットショップの立ちげに必要な開業資金
ネットショップの運営に必要な開業資金
ネットショップの商品準備に必要な開業資金
ネットショップの開業資金一覧
ネットショップの開業資金を調達するには、補助金や助成金を活用する方法も
広告費や仕入費を分割することで、開業後の資金繰りを改善できることも
■AD YELLを活用すれば広告費を4分割・後払いしてキャッシュフローの改善が見込める
■STOCK YELL
■STOCK YELL活用事例
まとめ

 

ネットショップの立ち上げに必要な開業資金

ネットショップの立ち上げに必要な開業資金のうち、大半を占めるのがネットショップを構築するための費用です。ネットショップ構築と一口にいっても、モール型・ASP型・オープンソース型などのさまざまな形式があります。それぞれの主な特徴について、以下をご参照ください。

記のうち、モール・ASPは、小規模事業者さまをはじめ、開業資金をそれほどかけられない方々におすすめです。一方、オープンソースで外注してネットショップを作り込むケースや、有償のパッケージを活用する場合は、規模以上のネットショップが向いているでしょう。それぞれ特徴や予算感が異なるため、規模や事業内容などを鑑みて適切なサービスを選ぶことが重要といわれています

また、ネットショップの運営を始める前に必要な機材には、以下のようなものもあります。

PCは、売管理や会計ソフトの利用、出品作業などの利用用途であれば、高スペックなものを揃える必要はありません。ただし、Photoshopなどの画像編集ソフトを使いたい場合は、ソフトの処理に必要な性能を有したものが求められます。

スマホは、1台あたりの価格のため、社用で数台用意する場合、開業資金がかさむ点に注意しましょう。納品書・明細書・説明書・宛名シールなどの印刷にはプリンターが必要です。スペックによって値段は変動しますが、記の用途であれば1〜2万円の製品の性能で十分だと思われます。撮影機材の必要性については、自社で商品を撮影するか、どの程度のクオリティを求めるかによって異なります。例えば、スマ―トフォンのカメラで十分なのであれば、カメラ代は節約可能です。

記に加えて、以下のようなものが開業に必要になる可能性があります。

モールやASP以外でネットショップを運営する場合は、基本的に「◯◯.com」などのドメイン取得が必要です。

営業許可申請費用は、中古品買取・販売、食品、化粧品などによって異なります。例えば、中古品買取・販売なら古商許可証が必要になり、申請費用は1万9,000円です(2023年12月20日現在。出典:警視庁)。

店名・ロゴなどを商標登録したい場合は、特許庁への出願料をはじめとした登録費用が必要になります。一般的に、登録出願料は1区分なら12,000円で、審査に通過すると1区分あたり2万8,200円の設定登録料が発生します(2023年12月20日現在。出典:特許庁

また、お店のロゴをデザイナーに依頼した場合は、数千円以のデザイン料がかかります。クラウドソーシングを活用すれば数千円で収まるケースもありますが、フリーのデザイナーやデザイン事務所に発注した場合は、数万円から数十万円程度必要です。

 

ネットショップの運営に必要な開業資金

ネットショップを運営するために必要な開業資金としては、以下が挙げられます。運営にあたって、ほとんどの項目が毎月発生する出費のため、事業が軌道に乗るまでの数カ月間は、開業資金として算出しておくとよいでしょう

画像編集ソフトは、商品画像の加工やキャンペーンのバナー制作などに活用します。無料のものもありますが、機能的には有料のアプリケーションに劣る傾向にあります。有料の場合の金額はさまざまで、例えば、Photoshopは月額2,178円で利用可能です(2023年12月20日現在。出典:Adobe)。

会計ソフトは、売・仕入れなどの帳簿付け・管理に必要になります。こちらも、無料で導入可能なものから有料のものまでさまざまです。例えば、freeeの法人プランは月額2,680円(2023年12月20日現在。出典:Freee会計)から使用できます。

また、ネットショップの運営にあたっては、ネット接続やメール送受信などの機会が多いため、セキュリティ対策も必須だといえるでしょう。こちらは、ノートンやウイルスバスターなどの著名なセキュリティソフトでも、月額数百円程度で収まります。

記のアプリケーションに加えて、ネットショップの運営には以下のような出費も必要なケースがあります。

インターネット・スマートフォン・固定電話などの導入には、通信費がかかりま。人件費は、雇用形態や給与水準によって異なるものの、社会保険料などもプラスした場合、一人につき数十万円はかかることを想定しましょう。

配送費は、お客さま負担とするか、事業者さまの負担とするかで大きく変わります。事業者さまで負担したほうが販売は促進されるものの、配送費がかさむことがネックになることもあります。加えて、配送に使用する梱包資材も必要です。ダンボールや緩衝材などの料金はさまざまですが、配送数が増えるにつれコストは増加します。また、オフィスや、在庫を管理するために倉庫を借りる場合は、月々の家賃も発生します。

上記に加え、一般的には顧客に周知するための広告宣伝費も確保しておいたほうがよいでしょう。SNS広告・リスティング広告・DM・チラシなど、出稿する媒体によって費用は異なりますが、毎月数万円から数十万円程度の費用が必要です。

 

ネットショップの商品準備に必要な開業資金

ネットショップで販売する商品の製造や仕入れは、ネットショップを開設する前に行わなければいけないため、開業資金の一項目として考えられます(在庫を持たないネットショップは除く)。

例えば、オリジナルのアパレルや小を販売するネットショップの場合は、開業資金に原材料費・加工費・製造費などがプラスされます。一方、商品を仕入れて販売する卸売の場合も、商品の購入代金や送料などの出費が発生するでしょう。いずれも、何をどのように、どの程度製造・仕入れるかによって金額は異なります。

 

ネットショップの開業資金一覧

ここまでのおさらいとして、ネットショップの開業にはどのようなものが必要なのか、開業資金としての支出には何があるかを再確認しておきましょう。

まずは、ネットショップの立ちげに必要になる主な開業資金です。

次に、ネットショップの運営にあたって必要になる主な開業資金をまとめました。

記に、販売する商品の製造・仕入費を加算すると、おおよその開業資金が算出可能となります。

開業資金は大きな金額になりがちで、開業の資金繰りやキャッシュフローの悪化に悩む事業者さまも少なくありません。それらを改善するためには、補助金・助成金の活用や、分割・後払いによる資金調達が有効となる場合があります。

 

ネットショップの開業資金を調達するには、補助金や助成金を活用する方法も

述したとおり、開業の支出は少なくありません。ネットショップの開業資金の調方法には金融機関からの借入などが挙げられますが、当然ながら返済の義務が生じます。開業資金の支出をできるだけ抑えたい場合は、開業にかかる資金が補助や助成される国や自治体の補助金・助成金の活用を検討してみてもよいでしょう。ネットショップの開設に利用できる可能性があるものとしては、IT導入補助金が挙げられます。

IT導入補助金とは、経済産業省が行っている補助金事業のこと。ITツールなどを導入する際の経費の一部が、最大で350万円まで補助します。補助の対象として、会計ソフト・ECソフト・決済ソフト・受発注ソフトなどのソフトウェア購入費・クラウド利用料(最大2年間)・PC・タブレット・プリンターなどの購入費が挙げられます。

申請対象の事業者さまは、小規模事業者(常勤5人以下)、または小企業の方々です。また、登録されたIT導入支援事業者に相談してITツールを選択することや、ASP・モールを活用する際には決められた事項を守るなどの条件があります。詳細は、「IT導入補助金2023」をご参照ください。

補助金や助成金は、ほかにも小規模事業者持続化補助金・事業再構築補助金などがありますが、いずれも、現在事業を行っている事業者さま向けのサポートとなっているため、新規開業時には適さない場合もあります。

なお、各自治体が補助金や助成金制度を設けている場合もあるため、事業所の所在地などの自治体にネットショップで活用できる制度があるかどうか、確認することをおすすめします

 

広告費や仕入費を分割することで、開業後の資金繰りを改善できることも

これまで解説した広告費や仕入費は、開業時のみならず、開業後も継続的に必要となる費用です。

開業後の資金調達の方法には、補助金・助成金の活用や、融資による調達などが考えられますが、広告費や仕入費の分割・後払い(BtoB向けBNPL)という選択肢もあります

補助金・助成金の場合、例えば、IT導入補助金は、ITツールの提案や申請を行い、ツールの納入をして事業実績を報告した後に補助金額が、確定・交付されます。融資の場合は、借入を行い、原資を増やして広告費・仕入費を捻出します

一方弊社の「AD YELL(アドエール)」 と「STOCK YELL(ストックエール)」では、上記の調達とは異なり、広告費や仕入費を4分割してお支払いいただくことが可能です。補助金・助成金に比べ、短期間での資金繰りやキャッシュフローを改善できる可能性があります。例えば、上述したIT導入補助金は申請から交付決定まで1カ月以上かかりますが、「AD YELL」と「STOCK YELL」では最短3営業日で審査通知となるため、スピーディーに資金確保が可能です。また融資の借入とは異なり、「立替」となるため、借入枠を温存したまま、原資を増やさず支払いを分割することで資金確保が可能です。

 

「AD YELL」と「STOCK YELL」のご利用にあたっては、一定の売が見込める、あるいは広告のパフォーマンスが良好で広告出稿を増やしたいなど、より事業を伸ばすためアクセルを踏むタイミングに適しています。例えば、「AD YELL」の場合は、事業のユニットエコノミクスがある程度見えたフェーズでの活用がおすすめです。ユニットエコノミクスが見えた状態とは、新規顧客の集客のために投資する広告費と、広告投資によって得られる収益とのバランスが取れると見込まれる状態を指します

以下で、各サービスの内容を解説していますので、ぜひご参考ください。

 

■AD YELLを活用すれば広告費を4分割・後払いしてキャッシュフローの改善が見込める

「AD YELL」は、広告費を4分割・後払いで支払えるサービスです。サービス手数料は支払い100に対して3.0(税込)。例えば、リスティング広告やSNS広告で100万円の支払いがある場合、AD YELLが100万円の立替をおこないます。事業主さまは、立替月の翌月から4カ月に分けて手数料含めて月々25.75万円の後払いとなり、キャッシュアウトを抑制することが可能です。

広告費の月々の支払額を抑えることが可能なため、広告投資の初期フェーズでキャッシュアウトを抑制しながら広告パフォーマンスをより柔軟に鑑みたり、投資強化フェーズで安定的な集客費を確保しながら、さらなる事業成長へ向けて、人材・システム開発などほかの成長資金への投資へ踏み込むことが柔軟に行なえます

また、審査はオンラインで完結*し、原則として面談は必要なく、最短だと3営業日で審査通知となるので、簡単に手早く資金確保が可能な点もメリットです。

さらに、AD YELLの利用は「立替」となるため、既存の借入枠に影響が及ばないことも利点です。金融機関の借入枠を温存しながら、投資継続・強化が可能です。

支払い方法は請求書払いと法人カードから選択できます。

請求書払いの場合は、受発注された広告費を弊社が広告代理店さまへ一括で立替をし、事業主さまは4分割で弊社に支払いいただきます。一方、法人カードは、弊社から事業主広さまにクレジットカードを発行・決済をいただき、決済した広告費を4分割で後払いいただきます

*審査内容によっては面談をお願いすることもございます。

 

■STOCK YELL

「STOCK YELL」は、商品の仕入費を4分割・後払いできるサービスで、分割イメージや手数料などは「AD YELL」と同様です。メリットも同様に、支払いを分割にすることによる資金繰りやキャッシュフローが改善できる可能性があります。

「AD YELL」と同に、オンライン審査により原則として面談なしのため、最短3営業日とスピーディーに審査が完了します。また、仕入費も立替という形をとるため、事業者さまの借入枠に影響を及ぼしません。

 

■STOCK YELL活用事例

植物由来のレザーを使ったDtoCブランド「LOVST TOKYO(ラヴィストトーキョー)」さまは、事業初期フェーズで「STOCK YELL」を利用いただいています

ニーズが見込める商品をリピート生産したい、在庫を確保してもいいと判断した商品のオーダー量を増やして原価率を下げたいといった希望があるものの、一的に大きな仕入費が発生することから、仕入費を4分割できる「STOCK YELL」を活用していただきました。

実際に利用されている感想として、「キャッシュフロー負担が軽減でき、結果として新商品の販売に向けて計画通りにアクセルを踏めている状態」と、キャッシュフロー改善から更なる事業成長へ向けたお声をいただいています。また、「やり取りが非常にスムーズでした」と、申込みから利用に至るまでのフローについても嬉しいお言葉をいただいています。

さらに、「今は模倣品がどんどん作られてしまう時代なので、事業のスピード感がより重要なんです。仕入費が分割できることで、キャッシュフローへの不安を減らした状態で挑戦できる。経営者のメンタルにもメリットのあるサービスだと感じました」と、事業を“攻める”ために必要な思考や行動により集中しやすくなる面も評価されています。

インタビューの詳細は、「生産スピードをげるうえでのボトルネックは仕入費の増加。『STOCK YELL』でキャッシュフローの負担を軽減」で閲覧できますので、「STOCK YELL」の実際の使用感などを知りたい方は、ぜひご参考ください。

 

まとめ

本記では、ネットショップの開業における立ち上げ・運営・商品準備にかかる開業資金を紹介するとともに、広告費や仕入費を調達する手法、「AD YELL」「STOCK YELL」を活用して、資金繰りやキャッシュフローを改善する方法を解説しました

今回紹介した、弊社の「AD YELL」と「STOCK YELL」は、広告費や仕入費といった先行投資によって圧迫される運転資金やキャッシュフローの改善につながるサービスです。また、分割払いをすることで手元の資金を確保できれば、投資したい必要なタイミングを逃さず、より積極的な広告・仕入れの展開も可能になるといえます。

弊社では、「AD YELL」「STOCK YELL」の具体的な活用事例以外にも、お客さまの事業状況に合ったご利用方法や、ほかの資金調達手法との整理など、幅広い内容での相談も無料で行っています。本記事でも触れた、実際のお客さまよりいただいたサービスご利用前後での感想を含めた事例の記事もあわせて、ぜひお役立てください。

 

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