エクイティ・デットにはない価値で成長段階にあるスタートアップのキャッシュフローをサポート。「AD YELL」の利用で、機会を逃さず、今ある原資にレバレッジを掛ける。
すべての動物とその家族の幸せな生活をサポートするため、主にペットフードの製造・販売事業を展開している犬猫生活株式会社。事業の成長フェーズにあるため広告費を中心とした先行投資も多く、銀行から融資を受けるのが難しかったという同社。資金が足りなくなったというわけではなく、エクイティでの調達が必要かどうかの狭間にあり、短期的な資金調整ニーズがあったといいます。そこで役立ったのが、広告費の4分割・後払い(BNPL)サービス「「AD YELL」(アドエール)」でした。
融資は難しいがエクイティ調達ほどの投資額でもない、という課題
――改めて、貴社の事業内容をご紹介ください。
弊社は、ペットフードのD2C事業をメインに、ペット関連商品の企画・製造・販売を手掛けている会社です。ペットフードにはさまざまな種類があり、ドライフードからフレッシュタイプと呼ばれる冷凍品、ペット用おやつやサプリメントなど、一通りのラインナップがあります。
ペットフードから始まった会社ですが、事業規模を拡大するフェーズに伴い、販売チャネルの拡大にも取り組むほか、ペットのケアに関連する動物病院事業など、フード以外の領域への挑戦にも力を入れています。
(画像:同社のHPより)
――「AD YELL」利用前の課題についてお聞かせください。
事業拡大に伴う投資フェーズのため、しばらく赤字が続いていくという予測のなかで、資金調達をどうしていくかが課題でした。基本的には株式を主にしたいわゆるエクイティ調達か、銀行からの融資を受けるかの2軸で検討していました。
一定の金額を調達済みであったことから、多額な金額が必要なわけではありませんでしたが、広告が好調でよりアクセルを踏めるとなった場合に、一時的に運転資金を圧迫する可能性があるという状況でした。そのため、必要額と手間を鑑みた際に、今回はエクイティで調達するのがやや重たいなという気持ちもありましたね。
一方、融資も検討してはいましたが、赤字段階で銀行から融資を受けるのはなかなか難しい。「じゃあ、どうしようか。少額でもエクイティで調達しようか」と考えていたときに、スタートアップイベントでバンカブルの「AD YELL」を知りました。
――「AD YELL」について、どのような印象を抱きましたか?
「広告費の分割・後払いサービスです」と、ざっくり説明をいただいた段階で、選択肢としてあり得そうだなと思いましたね。ただ、当時は資金調達が必要かどうかもはっきりしていない時期で、銀行にも相談し始めたばかりであり、すぐに「使います」という話にはならず、今後の選択肢として情報を得たという感じでした。
決算のタイミングも見計らいつつ、いまある原資にレバレッジをかけるため「AD YELL」を利用
――「AD YELL」の導入を決めたときのご状況についてお聞かせください。
銀行からの融資を検討していたものの、やはりその時点では厳しそうだという状況が見えてきました。事業計画上は足りる状況ではありましたが、そこから仮に広告がより好調となった場合に、さらなる広告費の投資をするほどのキャッシュはない状況で、このままではチャンスがきたときに逃してしまうなと思っていました。
そのような状況のなか、広告投資を柔軟に対応していくために「AD YELL」を利用しようと決めました。結果として、集客に関する見込みが見えてきましたので、広告費の分割・後払いによって、キャッシュを手元に残しながら調整しよう、今ある原資にしっかりとレバレッジをかけて、アクセルを踏んで結果を出そうと考えました。
――「AD YELL」を導入してみてのご感想をお聞かせください。
「想定されているよりも時間をかけずに利用を開始していただけますよ」と事前にお話を伺っていた通り、スムーズに導入できました。利用したいたいときにタイムリーに利用でき、タイミングを逃さず投資を継続できています。
広告での集客の波が激しい状況下でも「様子を見ながら調整したい」ニーズには非常にハマったサービスでしたね。「もう少し資金調達しておいたほうがいいな」とか、逆に「もうそろそろ絞っても大丈夫かも」といった状況に応じて、調整しやすい印象を受けました。そういう意味で、非常にあって良かったサービスだなと。
弊社は4月末決算で、7月に株主総会で決算を締め、その決算を持って銀行を回っていくというタイミングでした。7月は単月黒字化しそうな状況でしたので、そろそろ銀行からの融資を受けられるのではないかと想定しており、調達までの繋ぎとして融通を利かせた利用ができました。
――実際にお使いになられてみて、「AD YELL」はどのような会社に向いているサービスだと思われますか?
まさに成長段階にある企業ですね。先行投資で時に赤字を出しながら成長しているフェーズの会社は、銀行融資が受けられないケースも多いです。そのため、キャッシュの調整を利かせやすい「AD YELL」は非常に便利な手立てだと思います。
事業ドメイン・チャネルを拡大しながらIPOを目指す
――貴社の今後の展望についてお聞かせください。
大きく2軸で拡大させていくことを考えています。1つは事業ドメイン、もう1つはチャネルですね。
事業ドメインの拡大で、まず着手するのが動物病院。ほかにも、ペットケアを中心とした事業展開を検討しています。もちろんペットフードの商品ラインナップの拡充にも取り組んでいく予定です。
チャネルについては、まず国内に関しては、小売業を通したリアルの販路を広げて行く予定です。そしてもう一つは海外への販路拡大です。食文化が豊かな日本ですが、ことペットフードに関しては日本は後進国なんです。実際にはいい技術や素材も持っているのに、マーケティングがうまくいっておらず現状は価格での勝負が多くなっています。そのため、品質で勝負できるものを作り、世界へ展開していきたいと思っています。事業ドメイン・チャネルを拡大しながら、さらに動物とその家族の幸せな生活を応援できたらと考えています。その一つの過程として、IPOも目指しています。
<本記事は、取材時点の情報です>
ADYELLを活用して、
さらなる事業成長へ