主力事業の開発資金に投資できる意志決定が円滑に。「AD YELL PRO」で、広告代理事業と事業全体の成長にアクセルを踏み込む。
「Switch to The RICH. クリエイティブで、世界を豊かに。」をミッションに掲げる株式会社リチカは、クリエイティブテックカンパニーとして、運用型クリエイティブクラウド「リチカ クラウドスタジオ」と「RICHKA AiDist 」を主力事業として展開しています。「リチカ クラウドスタジオ」は、誰でも配信に適したクリエイティブを簡単に、制作・検証・改善ができる画期的なサービスです。「RICHKA AiDist」は、業界をリードするトップマーケターの思考プロセスと業務手順を詳細に言語化し、未経験者であっても同品質のクリエイティブを生成できるよう、プロマーケターの業務を再現するために開発したAIマーケティング・アシスタントです。広告制作・運用のインハウス化が進むなかで、大手の事業会社や広告代理店を中心に、2,000社以上がこちらのサービスを導入しています。
広告クリエイティブ制作から検証に携わるなかで、お客さまより広告の運用まで合わせて依頼いただくことが増えたといいます。そのお預かりする広告運用費が増加するにつれ、売上に先立って媒体社に支払う資金も大きくなっていきました。このキャッシュフロー課題への対応策として導入されたのが、媒体費の支払いサイト延長サービス「AD YELL PRO(アドエールプロ)」※1でした。
※1 「AD YELL PRO」は、バンカブルが提供している広告代理店から媒体社へ支払われる費用の支払いサイトを、31日もしくは61日に延長できるサービスです。
運用金額の増大で、他事業の先行投資に慎重にならざるを得なかった
――改めて、貴社の事業内容をご紹介ください。
弊社は企業のコミュニケーション戦略を立案から支援しています。具体的には、広告クリエイティブの制作&運用ができる「リチカ クラウドスタジオ」をはじめ、プロマーケターの業務を再現するために開発したAIマーケティング・アシスタント「RICHKA AiDist」を主力プロダクトとし、AI軸でさまざまなプロダクト開発・提供を行っています。
主力事業である「リチカ クラウドスタジオ」は、誰でも簡単にプロクオリティの動画が制作できるサービスとして、これまで2,000社の企業さまへ累計50万本のクリエイティブを提供してきた実績があります。
――「運用型クリエイティブ」が提供する付加価値や強みを教えてください。
広告制作のインハウス化支援に特化しており、お客さまのニーズに柔軟に対応できる点が強みです。
デジタル広告の量産から検証改善までを支援しながら、広告運用も含めてワンストップでサポートしているため、広告主さまにとってリチカは必要不可欠なパートナーとなっているのではないでしょうか。お客さまから「広告配信も手伝ってほしい」とご依頼いただく理由は、ここにあると思っています。
私たちが提供する運用型クリエイティブは、ビジネスの成果を拡大するための強力なツールだと自負しています。
――「AD YELL PRO」導入前の課題について教えてください。
お客さまからの広告配信・運用の需要増加に伴い、運用金額が増大し、キャッシュフローが安定しないという課題がありました。
弊社の事業はクラウドサービスの提供が主体ですが、最近では既存のお客さまから「広告配信・運用も手伝ってもらえないか」という相談を受けるケースが増えてきました。その結果、お客さまからお預りする金額が大きくなっていったのですが、金額が大きくなると、媒体への支払金がほかの事業の運転資金を圧迫するリスクがあります。
そのため、キャッシュの動きが読みにくくなり、事業拡大に必要な先行投資に対して、慎重になるような状態でした。
「AD YELL PRO」の活用で、キャッシュフローの良化に成功
――「AD YELL PRO」は、どのようなきっかけでお知りになったのでしょうか。
最初にサービスを知ったのは、バンカブル代表の髙瀬さんにお会いしたときでした。前述の弊社の事業やキャッシュフロー課題などについて話す機会があり、「もし良かったら使ってみませんか?」というお言葉をいただいたことがきっかけで、「AD YELL PRO」に興味を持ちはじめました。
――「AD YELL PRO」を導入したタイミングは、どのような事業フェーズでしたか?
事業拡大に向け、より多くの投資をしていきたいタイミングで「AD YELL PRO」を導入しました。特に、その頃は生成AIの開発に注力していた時期でした。
2023年11月に「ペルソナ生成」と「コピー生成」を支援するプロダクト「RICHKA AiDist」をリリースしました。しかし、この機能を開発していた時期に、ありがたいことに広告運用業務が増加。結果として先に出ていく媒体費の増減がキャッシュフローを予測しづらくしていたため、開発投資に積極的に踏み込むことに不安を覚えていました。
このような背景から、広告運用のキャッシュフローによる不安要素をできるだけ解消したいと考えはじめました。
――導入の決め手は何でしたか?
決め手は、「AD YELL PRO」の導入のハードルが低く、すぐに活用できる利便性でした。キャッシュポジションをしっかりと高く維持しておきたいというニーズにも合致していました。さらに、ファイナンスのタイミングでもあったことも関係しています。
また、髙瀬さんやデジタルホールディングスグループとのご縁もあり、比較検討はせずに「AD YELL PRO」の導入を2023年の年末に決定しました。
SaaSと広告代理事業の二軸を強みとして、さらなる成長を
――「AD YELL PRO」導入後の効果について教えてください。
まず、広告代理事業のキャッシュフローが安定したことで、「リチカ クラウドスタジオ」へ、今まで以上に投資の意志決定がしやすくなった実感があります。
広告代理事業は、通常、媒体費の決済に用いたクレジットカードの支払いを、広告主さまからの入金よりも前に行う必要があります。「AD YELL PRO」を導入することで、先出ししなければならない支払いを、広告主さまの入金後に延ばすことができたため、入金と支払いのサイクルを正常に回すことができました。
また、中長期的な視点では、「AD YELL PRO」の導入が事業全体にポジティブな影響を与え、成長にアクセルを踏むことができる体制が整ったと感じています。
――実際にお使いになられてみて、「AD YELL PRO」はどのような会社に向いているサービスだと思われますか?
「AD YELL PRO」は、取引の金額が急激に増え、資金繰りに課題を抱えるような成長中の企業に適したサービスです。
大手の代理店だけが大きな金額を扱う時代ではなくなりつつあり、少人数でも急激に成長していらっしゃる企業にとって、資金繰りが追いつかない状況はよく見られます。
また、周囲の広告代理店業界の方々にもおすすめしたいと考えています。媒体費の先行支出が要因で黒字倒産する企業は少なくないため、キャッシュフローを改善することに役立つはずです。
――今後の展望について教えてください。
事業に関しては、私たちが得意としているSaaS※2とSaaSを活用したコンサルティング事業の組み合わせが、お客さまに非常にユニークだと評価いただいています。この点を強みとして、二つの事業において、しっかりとお客さまのご要望に対応できるようなサービス体制を整えることで、継続して伸ばしていくことを目指しています。
※2 クラウドサーバーにあるソフトウェアを、インターネットを経由してユーザーが利用できるサービスのこと。
<本記事は、取材時点の情報です>
ADYELLを活用して、
さらなる事業成長へ